2005年11月19日
探検隊、コウモリ穴へ出撃!


■PICA富士西湖■ ・・・2日目
そうして迎えた第2日目。
今日は友人のSamさん一家がやってきます。
小学校4年生のリク君とチュンペーたちの同級生のハル君(同じ幼稚園だったのだ)。
賑やかなキャンプになりそうです。
朝食は昨夜の残りの『ビーフシチュー』と『野菜と玉子のスープ』、主食は『白ごはん』。
寒い時は温かい汁物がいいですよねぇ~。
食事の後、昨夜は応急処置でセッティングしたため
キッチンレイアウトが今一使い勝手が悪いことに気づきレイアウトの修正をしました。
チュンペーとミータンは相変わらず焚き火に夢中になっており、
しばらくはのんびりとした時間を過ごしました。
午前10時頃、Samさん一家が到着したのでゲストハウス前の駐車場へお迎えです。
チェックイン受付は14時なので、
しばらく再会の団欒を楽しんだ後、
Samさんたちの車は駐車場に停めておいて皆で場内探索及びハイキングに出かけました。


我々のサイトから20mほど下りるとすぐに風呂場棟があり(昨夜がウソのよう、、、)、
右側には釣堀の池、左側は「カフェ・bus style marche」と
チョット面白そうなものが置いてあるオシャレな「雑貨店」が出てました。
確か、昨年訪れた時には本屋さんもあったなぁ~と思っていたら、
本屋さんはトレーラーハウス群の方に移動していました。
この日の電源サイトA地帯はキャンピングカーがほとんどを占めており、
グループで盛大に盛り上がっていました。
湖畔の電源無しサイトの方はさすがにこの時期だといつもの満杯とはいかず、
まばらな感じ、、、(でもチェックイン前だからね、当たり前だよな)。
西湖湖畔の景色はすっごくキレイでした。
晴天だったため山々の紅葉と重なって気持ちのいいの何の、、、。
しばらく佇んで見たかったのですが、
子供たちが嬉しそうにカヌー乗場の桟橋を行ったり来たりするので、
どうしても「落ちるのではないか、、、?」と不安になり、
「やめろ~~~!走るな~~~~!!」などと気が気ではない。
ほどほどに引き上げてキャンプ場の近くにある『西湖蝙蝠穴』(コウモリ穴)へ行くことにしました。
キャンプ場から西湖周回道路に出て右折し、
10mほど進むと右側に何やら小さな洞窟らしき穴がありました。
富士山の周辺には200前後の溶岩洞窟が点在していて、
その一部が整備・観光化されています。
その代表的なものが『鳴沢氷穴』『富岳風穴』『西湖蝙蝠穴』『船津胎内』、
それに5月に行った御殿場の『印野御胎内』などです。
この小さな洞窟もその一つでしょう。
(現に『西湖風穴第12』と表示板がありました)
ちょっとな中を覗いてみると高さが1mちょっと、奥行が十数mと言ったところでしょうか。
そこからさらに100mくらい西へ行ったところに『西湖蝙蝠穴』はありました。
『西湖蝙蝠穴』は比較的大規模な支洞をもち、総延長350m以上に及び、
富士山麓の溶岩洞穴中最大規模の洞窟です。
洞穴内の温度は他の洞穴と異り夏もそれほど冷気を覚えず冬温暖であるため、
過去においては多数のコウモリが越冬の場所として生息していたそうです。
今は運がよければ見れるかも、、、。
大人:300円、小中学生:150円でチケットを購入すると
何と、、、ヘルメットを手渡されました。
さらにゲートを通過したところには杖が、、、。
いよいよ探検隊気分になってまいりました。
一面樹海の中へと続く一本の小道。
その先に待ち受けるものは大蛇か猛獣か、それとも、、、。
『水スペ』の様相を呈してきた状況にコーフンする我ら探検隊。
緊迫感が増す中、しっかりとした足取りで森の中を進みます。
「気をつけろ~~~!!走るな~~~~!!!」
パパの叫びが樹海にこだましたその時、
「あったーーーー!!!」
先発のリク、ハル、チュンペーの日本男児部隊の声が、、、。
どうやら洞窟入口を発見した模様。
「今、行くぞ~~~~~!!!」
所要時間3分、やっと到着した我々の目の前で洞窟が不敵に口を開けて笑っていました。
洞窟の中は解説通り比較的温暖で湿気が多いです。
一応、懐中電灯を持参しましたが、
所々に灯りが点っているので真っ暗じゃありません。
天上には水蒸気やガスが溜まって出来た「溶岩ドーム」や「溶岩鍾乳石」が見られ、
なかなか神秘的な世界です。
残念ながらコウモリは見られませんでしたが貴重な体験をさせていただきました。
洞窟管理事務所の前には仮設テントで山菜やキノコ等の販売をしていましたが、
洞窟入場者には無料で『キノコ汁』を配っていたのでいただくことに、、、。
美味しかったですよ~~~~。




洞窟探検から再びキャンプ場に戻った頃はすでに午後1時を回っていたので、
そろそろ昼食の準備です。
今回の昼食メニューは手作りハンバーグによる『ハンバーガー』と
毎度お馴染みの『豚肉スペアリブのコーラ煮込み』。
ハンバーグパテは洞窟探検に行く前に
すでにママたちが練りこんで焼くだけの状態にしてあったので後は鉄板で焼くだけ。
しかし、実はこれも危機一髪でした。
『蝙蝠穴』へ向かう途中でパオの周りに2匹の野良猫がいたことを思い出し、
ママとSamさんの奥さんのモモちゃんが引き返して、
悲劇を未然に防ぐと共に厳重保存しておいた涙の一品なのです。
DOを使った『豚肉スペアリブのコーラ煮込み』も
七輪の上でゆで卵と一緒にコトコトと弱火で煮込んであったので、
作業はスムーズに進みました。(さすがにDOは熱いし重いから猫も手が出なかったらしい)
ハンバーガーのパンは買出し時にどうしても「ハンバーガーバーンズ」が見つからなかったため「マフィン」で代用。
レタスとトマトとスライスチーズを挟んで美味さ大爆発!『特製ハンバーガー』が出来上がりました。
スペアリブと合わせて大満足の昼食となりました。




昼食の後、リク、ハル、ミータンの芸術家肌のグループは、
先ほどの場内探索で見た西湖の絶景がよほど気に入ったらしく、
スケッチブックと色鉛筆を持って再び西湖湖畔へと繰り出しました。
工作か冒険なら異常に興味を示すが絵にはまったくと言ってもいいほど興味のないチュンペーは、
初めは少し渋っていましたが、
やっぱり一人取り残されるのはつまらないらしく、
ブツブツ言って着いて行きました。
とりあえず「くれぐれも湖畔の沿岸までは行かないように、、、」と釘を刺し送り出したのですが、
やっぱりまだ心配なのでママたちがコッソリ偵察に、、、。
3人はそれぞれロッキングチェアーとベンチに陣取って絵を描いていましたが、
アウトローのチュンペーは茂みの中で何やら遊んでいたようです。


未来の芸術家グループはしばらくしてサイトへ戻ってきました。
その後はパオの中に入ったり、
再び焚き火に夢中になったりして嬉しそうに遊んでました。
大人たちものんびりとしたキャンプ特有の時間を過ごし、
おやつに皆で『焼きマシュマロ』をしたりしました。
和やかなムードと共にあたりは次第に暗くなり始めてきたので、
ボチボチ夕食の準備に取り掛かりました。
この「PICA富士西湖」ではゲストハウスでダッチオーブンを各種無料でレンタルすることが出来ます。
当然、返却時には元通りにメンテナンスをして返さねばならない掟はありますが、、、。
それと「試みたメニュー」や「使ってみた感想」等のアンケート記入が必須条件になりますが、
別に難しいことは何にもないのでダッチオーブン未経験の人も利用すると料理の楽しみが広がると思います。
私たちは今回オーバル型35cmの楕円形の大型ダッチオーブンをレンタルしました。
毎回、DO料理は肉料理がほとんどだったので今回は魚料理に挑戦してみようと思っていたからです。
それに買出し時に勢いあまって35cmくらいの真鯛を購入してしまったので、
我が家の10インチのDOでは不可能。
もしもこのオーバル型のDOが無かったら、半分に切って2つに分けて調理しようかと思っていたのです。
だから、前日のチェックインの時は冷や汗ものでした。
「もしもなかったら、、、」
ギャンブルでした。
しかし、神様は優しかったです。
黒光りした35cmのオーバル型がしっかりと微笑んでいたのです。
迷わずアントニオ猪木ばりに「ダァーーーー!!!」と気合を入れてGETして参りました。
メニューは『真鯛のグリル』。
鯛に縦に切れ目を数ヶ所入れていき、その切れ目にレモンスライスを差し込みます。
DOの底に野菜を敷き詰めて(今回はチンゲンサイとタマネギ)
その上に鯛を置き、
多めに塩を振ってDOを上下で加熱するだけです。(上7、下3くらいかな、、、)
Samさん家はモモちゃんが中華で2品作ってくれました。
シュウマイ風の肉団子の周りにもち米を塗して蒸した『糯米肉丸(ノーミィロウワン)』
と『ワンタンスープ』。
本格的セイロの蒸し器を持ち込んでの気合の入った一品です。
待ちに待った超豪華晩餐会は刻一刻とその時を迎えるのでした。
その間、ビールをグビィーーーーーーーーーッ!!!




調理開始から約1時間。
いよいよ35cmオーバル型のDOの真髄『真鯛のグリル』が、
その香ばしい匂いと共に完成いたしました。
蓋を取ると一同共に、
「お~~~~~~~~~!!!」
いつも思うんだけど完成して蓋を開ける瞬間が快感なんだよね~DO料理って、、、。
味の方はと言うと、
レモンスライスの酸味と塩がマッチして臭みもなくほぼ完璧の出来栄え。
ひとつまみしては「まいう~~~~~~~」でした。
その後、間髪いれず『糯米肉丸(ノーミィロウワン)』が完成。
これまた蒸し器の蓋を取る瞬間が感動もの。
大量の湯気と共にまたしても一同、
「お~~~~~~~~~!!!」
周りのもち米がツヤツヤ輝いているではありませんか、、、。
そこへとどめを刺すような波状攻撃で『ワンタンスープ』も完成。
テーブルに置ききれないくらいの豪華ディナーになりました。
どれも食べても「まいう~」「まいう~」の連呼で、
幸せのひと時は過ぎていきました。
ふぅ~~~~食べ過ぎた~~~~~!




食事が終わって
(終わってと言っても呑んべエたちはまだ序の口で呑んでますが)
子供たちの就寝前にはお風呂に行かねばなりません。
9時過ぎになって男性陣、女性陣に分かれてみんなで行くことにしました。
(ミータンは男の子たちと一緒に男湯へ、、、)
しかし、男湯入口の扉を開けたとたんにビックリ。
靴がいたるところにあふれかえっており、
中を覗くとほとんど満杯状態。
「やっぱりこの時間はピークだね、みんな同じ考えだ~~~」
仕方がないので男グループはそのままサイトへと戻り、
しばらく経ってから行くことにしました。
またまた焚き火をしながら待つこと15分くらい、、、。
偵察に行ったSamさんが、
「チャンス、チャンス!!今、多勢出るとこだよ、、、」
と戻ってきたので慌てて再び突撃。
何とか入ることが出来ました。
しかし、さすがに多勢の人間が入っているので湯船はチョット濁ってましたね。
湯上りは風邪をひいちゃいけないので子供たちはパオの中、
大人たちは焚き火を囲んで焚き火トークで盛り上がりました。
子供たちは一向に寝る気配を見せず、
11時過ぎまで遊んでました。
大人たちは、、、、、何時だっけ?
パパは焚き火と『焼酎のお湯割り』でポッポと顔が熱くなり、
居眠りをしていたので覚えてません、、、。

